”元ガーシーの一味”22歳女子大生が激白「脅迫ビジネスのウラ側と捏造」

「まず、最初にこれはハッキリ言わせてください。ガーシー(東谷義和)容疑者の一味がYouTubeなどで晒(さら)した私と“暗号資産女子”金沙也(キムサヤ)ちゃんの4億円強盗事件に関するLINEのやりとりも、私の“パパ”ユーちゃんとのLINEのやりとりも、すべて捏造です。私の元交際相手の正岡元樹さんの実家に何者かが強盗に入ったのは昨年12月下旬だそうですが、11月の時点で私のLINEアカウントは凍結されていて使用できず、現在も復活していません。ずっとLINEを使っていないことは、私の身内なら全員知っています。

ガーシー容疑者たちは『携帯を2台持っていたから、LINEのやりとりは可能』と主張しています。どう調べてもらっても構いませんが、それも大ウソです。私が携帯を2台持っていないことを証明するのが難しいのをよくわかっているから、それにつけこんで、悪質な印象操作をしているのです。

よく考えてみてください。私にしろ、金ちゃんにしろ、ユーちゃんにしろ、ガーシーの一味にLINEのスクショを提供するメリットがまったくない。彼らはユーちゃんのことを『反社の人間だ』と言ってるんですが、だとしたら、なおさら出すわけがない。報復が怖すぎるから。逆に、LINEを捏造するのは簡単なんです。スマホが2台あればいい。ガーシーの一味が勝手に私たちの名前でアカウントを作って、自分たちで架空のやりとりをすればいい。捏造で人を追い込む。それが彼らのやり方なんです」

俳優・綾野剛(41)らに刑事告訴され、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)や名誉毀損などの疑いで逮捕状が発行された、ガーシーこと東谷義和容疑者(51)。綾野ら数々の著名人を攻撃してきた「ガーシー砲」は、22歳の女子大生をも標的にしていた。冒頭の言葉は元グラビアアイドルで現役女子大生の「みみたん」こと関口実々花さん(22)の怒りの声である。

みみたんは、かつてガーシー容疑者のYouTube生配信にも登場した正岡元樹氏の元交際相手で、二人はドバイで同棲していたという。

「元グラビアアイドル」の他に、「大阪・北新地の元ナンバーワンキャバ嬢」「実業家」「中国SNS活動家」など“多彩な顔”を持つみみたん。正岡氏との交際が、ガーシーの一味と彼女を繋ぐ接点となってしまった。

「裏カジノで莫大な借金を抱え、BTS詐欺で警察に追われて、文字通り路頭に迷っていたガーシー容疑者をドバイに呼び寄せたのが秋田新太郎さんです。秋田さんは太陽光発電ビジネスで成功し、元祖ネオヒルズ族と呼ばれたヤリ手の実業家ですが、正岡さんは彼の金魚のフンのような存在でした。二人ともドバイの前にシンガポールに住んでいて、そのころから家族ぐるみの付き合いをしているそうです。

秋田さんは当時、彼の奥さんがオーナーをしているドバイの高級日本料理店『崇久』でガーシー容疑者を働かせるなどして庇護していました。彼のアイディアで、ガーシー容疑者は芸能界を震撼させる暴露系YouTuberとなるのですが、まさにそのころ、秋田さんのそばにいたのが正岡さんでした。正岡さんは実業家の与沢翼さんの下で働いたことがある情報商材のマーケッター。YouTubeやSNSでのマーケティングのスキルを持っていたので、秋田さんは正岡さんをガーシー容疑者に紹介。正岡さんはガーシー容疑者のアドバイザーとなりました。秋田さんはあくまでプロデューサー。正岡さんが『暴露系YouTuberガーシー』のディレクターであり、実質的な司令塔でした」

”元ガーシーの一味”22歳女子大生が激白「脅迫ビジネスのウラ側と捏造」© FRIDAYデジタル

ガーシーの一味が「みみたんと金のLINEのやりとり」だとして晒したスクリーンショット。暴力団組長や半グレ組織の名前も出てくる© FRIDAYデジタル

「正岡さんは映像制作会社社長・池田俊輔容疑者(4月14日に逮捕)ら、ガーシーchのスタッフに指示を出す立場だった」と、みみたんは言う。

「ガーシーchが立ち上がったころ、撮影場所として使っていたのが、私と正岡さんが同棲していた部屋でした。私は2021年12月から仕事でカンボジアに行っていたのですが、ドバイに帰ってきたらガーシー容疑者が部屋にいてビックリしたのを覚えています。ごくごく初期のガーシーchの動画に、ガーシー容疑者がホワイトボードに著名人の名前をズラッと書きこんで、『こいつは逸話あります』『こいつは徹底的にやる』などと一人一人について説明した回があるんですけど、そのとき使われていたのが私と正岡さんが暮らしていた部屋です。あのホワイトボードも、ガーシー容疑者が使っていたパソコンも正岡さんが買ったもの。『淡々と話しているだけではバズりにくい。もっと怒りの感情を出したほうがいい』と正岡さんがガーシー容疑者にアドバイスして、あの芸風が誕生しました」

正岡氏(右)と。両者とも「月500万円で愛人契約していた」と認めている© FRIDAYデジタル

つまり、みみたんは間接的とはいえ、ガーシーの一味だったわけだ。それがなぜ、一転してガーシー砲の標的となってしまったのか。

「ドバイの居酒屋で食事したり、しばらくガーシーの一味と仲良くしていたのですが……ガーシーchがBAN(停止)されたことで状況が一変しました。彼らがYouTubeなどで主張している通り、私は正岡さんと月500万円で愛人契約を結んでいました。ただ、金銭はたしかに受け取っていましたが、彼のことが好きでしたし、結婚の話も出ていました。ところが大きな収入源だったガーシーchが昨年7月にBANされたことで、正岡さんからの手当の支払いが滞るようになった。というのも、ガーシーchの収益の3分の1を正岡さんが得ていたそうで、それがゼロになってしまったのが痛かったそうです。支払い能力がなくなった正岡さんは未払いが続くようになり、11月ごろ、私に別れを告げました。『元嫁とヨリを戻す』と言われました。それでも私は彼のことが好きだったので、恨みはありませんでした。正岡さんの仮想通貨BADGEプロジェクトが頓挫して彼が『詐欺師!』と袋叩きにあったときは、『コレコレチャンネル』に出て正岡さんをかばったりもしました。彼を、信じていましたから……」

正岡氏が手掛けた仮想通貨BADGEが上場に失敗し、コイン価格が暴落したことで損失を出す人が続出。投資家や、プロモーションに協力した“暗号資産女子”金ちゃんらインフルエンサーが激怒し、被害者の会が結成された。

そんな正岡氏をかばったことで、みみたんのSNSも炎上。そんななか、彼女が高校生のころから世話になっている投資家の友人や身内も「BADGEがらみで正岡さんにおカネを引っ張られていました。それも数千万円という大きな額を」と、みみたんは憤る。

「正岡さんを信じていたのでショックでした。『何とか正岡から債権を回収したい』という方たちから山ほど連絡がきたので、私ができることはしました。といっても、せいぜい彼の電話番号を伝えるぐらいでしたが……。ドバイで1年に満たない期間同棲していただけの関係だったから、実家とか彼が日本で立ち寄りそうな場所はまったく心当たりがない。友人や身内が払った金銭を回収できそうになくて困り果てていたら、正岡さんが『2022年12月下旬に実家に強盗が入った』と騒ぎ始めた。最初にお話しした4億円強盗事件のことです。そして彼は『この事件の主犯は、みみたん』と私を名指ししたのです」

昨年12月29日、杉並区にある正岡氏の実家が何者かに襲撃され、総額4億円相当の現金や金塊、仮想通貨が入ったUSB端末などが盗み出された。

正岡氏らガーシーの一味は、みみたんが主犯と断じ、その証拠として複数のLINEのスクショを晒した。冒頭で彼女が「捏造」と主張したスクショがそれだ。

一時、ドバイでガーシー容疑者と行動を共にしていた起業家・久積篤史氏のYouTubeチャンネルに登場した正岡氏。4億円強盗事件は元カノのみみたんが主犯だとする主張を展開した© FRIDAYデジタル

突如、「4億円強盗事件の主犯」というデジタル・タトゥーを刻まれ、本名も晒されてしまったみみたん。見ず知らずの人から誹謗中傷されるようになり、「身の危険を感じている」という彼女。FRIDAYデジタルのインタビューを受けたのは「赤裸々に話すことで潔白を証明したい」という想いからだという。

「“みみたんが泣いて謝っている声”という音声を正岡さんが晒していましたけど、あれも捏造。全くの別人です。いい年した大人たちが22歳の女子大生に寄ってたかって……こんな名誉毀損って、あり得ます? もう、日本では暮らせないと思っています。覚悟を決めて、警察には私が知っていることはすべてお伝えしました。警視庁の捜査二課や(所轄の)荻窪警察署の刑事には『正岡氏の電話番号を他者に教えたくらいでは、強盗犯にはならない』と言われました。逆に『私が強盗事件の主犯扱いをされたことの被害届は出せないか』と相談したんですけど、刑事さんは『まだ、あなたが事件に関与していないという証明ができていないから難しい』と止められました。近いうちに正岡さんとガーシー容疑者に損害賠償請求をする予定です。私が海外に滞在しているから、時間はかかると思いますが……。ちなみに、ガーシーの一味に密着した元朝日新聞の記者さんが書いた『悪党』という本に正岡さんは出てきませんが、刑事さんたちは彼の存在も役割も把握していました」

インスタグラムのストーリー機能を使って、みみたんを罵るガーシー容疑者。「サイボーグ」はみみたんと金沙也氏を指すと見られる© FRIDAYデジタル

ーー正岡氏との交際などについて暴露していたTwitterのアカウントを削除したのはなぜか。

「くだらない茶番に付き合って、自分の時間を無駄にしたくないので削除しました」

ーー正岡氏はYouTubeで「みみたんは(非を認めて)謝ってきた」と主張し、それと思(おぼ)しき、みみたんからのメッセージを公開していたが。

「見ました。あれ、私が別件で送ったメッセージの、都合のいい部分だけ切り取ったものです。正岡さんはドバイを離れる際にガーシーの一味のカネを持ち逃げしようと考えていたんです。彼が手伝っていたEARTHホールディングス代表の辻敬太さんのサロンの収益を持って飛ぶとか、色々プランを練っていたんですけどうまくいかなかったので、『秋田さんにハニートラップでも仕掛ける?』と私が提案したんです。『秋田さんは旅券法違反で逮捕状が出ているから出国できない。日本に帰れば私は捕まらない』と。ハニトラの提案をしたのは事実だったから、その点について謝っただけで、正岡さんに謝っているわけじゃないんです。秋田さんは私に良くしてくれたのに、自分の恋人の意向ではめようとしてしまった。だから素直にごめんなさいと謝ったんです。秋田さんが『正岡くんはそんなこと(収益持ち逃げ)しない』と彼をかばっているのを見て、心苦しかったです(笑)」

ーーあなたを攻撃したガーシー容疑者には逮捕状が出され、旅券返納命令が出された(4月13日に失効)。

「逮捕状はともかく、パスポートが失効しても平気なんじゃないかと思います。ガーシー容疑者は1000万円くらいで合法的に取得できるドミニカ共和国とのダブルパスポートを持っていたはずなので。当時、ドバイで流行っていましたから」

ーー実家が家宅捜索され、ガーシー容疑者は泣いていた。

「警察の見せしめだと思います。芸能人の暴露をしているぐらいなら、ここまで大事にならなかったかもしれないのに……と思いますね。周りに止められていたのに国会議員になって、目立ってしまったのが運の尽きって感じで。国会議員になって、秋田さんの豪邸で大喜びしていたときのガーシー容疑者の幸せそうな顔を思い出すと、波乱万丈な人生だなと思います。ドバイの居酒屋で一緒に飲んだときに『根は悪い人じゃないな』と思ったのですが、人を陥れて収益を得た人にいい末路は待ってないですよね。国会議員にダークヒーローはいらないんだと思います」

真実は一つ。どちらの主張が正しいかは、いずれ捜査当局によって白日の下に晒される。

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