博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所は8月28日、自称“元ヤン・元ギャル”を対象にした「元ヤン・元ギャル男女メディア・生活実態調査」の結果を発表した。
調査によると、元ヤン・元ギャルは、地元の友人と週に1回以上会って話す人が38.3%と、一般より10ポイント以上高く、身近な人たちとのリアルでダイレクトなコミュニケーションを重視する傾向があることがわかった。20代のうちに子供をもうける人が38.0%と、こちらも高い割合を示しており、仲間や家族との絆を強く持ち周囲の人を大切にすることが多いと説明している。
メディア接触については、テレビの視聴時間が一般より16分以上長く、情報収集はテレビがメイン。SNSの利用頻度は一般より10ポイント低い。だが、携帯電話やスマートフォンからのネット接続時間が長く、通話頻度も一般より10ポイント以上高いことが明らかになった。知人との交流では「直接話す」「電話をする」などシンプルなコミュニケーションが支持されている。
「お金はあれば使う」との回答は全体の64%を占め(一般は55.8%)、特にパチンコやスロット、お酒での消費比率が一般と比べ高い結果となった。それぞれの利用率(よく利用+たまに利用)は、お酒が67.3%、パチンコやスロットが23.3%(一般と9.3ポイント差)となっている。
一方で、73.0%がディスカウントストアを利用したり、26.6%がリーズナブルな無料通話アプリを利用したりするなど(一般では21.8%)、賢い節約術を交えながらも、嗜好品や娯楽に一定のお金をかける、メリハリのある消費行動実態がうかがえるという。
調査は3月26日~4月9日、提示されたイメージイラストの中から「自分の学生時代のイメージに近い」として元ヤン・元ギャルのイラストを選択した1都6県在住の20~39歳の男女(高卒まで)を対象にネット調査で実施された。サンプル数は800。