元忍者・志賀泰伸氏 ジャニーズ性加害告発の〝代償〟「殺されるんじゃないかと…」

アイドルグループ「忍者」の元メンバーの志賀泰伸氏が取材に応じた。同氏はジャニー喜多川氏による性被害を訴えていた。

志賀氏が1994年にジャニーズ事務所を退所後、告発本のオファーがあったという。断った理由として「当時、私の両親が健在でしたし、芸能活動において応援してくれていたので、両親を失望させたくなかった。移籍した芸能事務所に対して、このような発言をして、世の中のバッシングや私自身の役者としての仕事も無くなってしまったり、リスクがすごいある」と振り返った。

1999年に週刊文春がセクハラとして報道し、喜多川氏とジャニーズ事務所は提訴したが、性加害を伝えた記事の真実性が2004年に最高裁で確定した。それでも当時は、全くといっていいほど報道されなかったこともあり「一個人が声を上げても全部握りつぶされてしまう。黙殺されてしまうと思って、私は泣き寝入りするしか、その時は無かったんです」と感じたという。

ようやく声をあげた理由について「今回、BBCの放送からスタートして、実名告発してくれる勇気あるジュニアの方々を見て、両親も他界しましたし、私も勇気をふり絞って真実を伝えようと思いました」。

志賀氏は「今でも、恐怖心とか不安感だったりとか、常に戦ってる状態で、その時の状況って消えないんですよね」と吐露。文春で告発した後「問題視してくれて、興味を持って、関心を持っていただけた方も増えたと思うんですけど、私は殺されるんじゃないかとか1か月くらい部屋を出ることが出来ませんでした。仕事の方も復帰できませんでした」と告白した。

ジャニーズ性加害問題当事者の会のメンバーとして活動している。「ようやく、ここにきて調整をしながら仲間もでき、色々励ましあいながら、会を進めていく状況であります」と話した。

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