元気で長生き 「ピンころ地蔵尊」お堂建立

七ケ宿町関地区の関泉寺は、人々の健康長寿を祈り「関のピンピンころり地蔵尊」を安置するお堂を建立した。町の高齢化率は44.6%(3月末現在)と、県内の市町村で最も高い。「元気で長生きし、できるだけ介護のお世話にならずに大往生を遂げたい」という人々の願いを込め、住職の田村芳雄さん(71)が境内に自費で整備した。
 地蔵尊は高さ30センチほどで「かわいらしい顔の表情」(田村さん)が特徴。約90年前、先代の住職が檀家(だんか)から寄進を受けたという。
 田村さんが住職となって50年の節目が近づき、報恩感謝の証しとして建立を決意した。お堂の脇には、上杉謙信らが「表面をなでると気力がみなぎる」と尊んだといういわれが残る赤玉石(約90キロ)を配した。
 田村さんが東北福祉大OBという縁から、建立賛同者には野球殿堂入りした「大魔神」こと佐々木主浩氏やプロゴルファーの松山英樹選手ら同大出身のスポーツ選手が名を連ねた。
 3日の開眼式では、檀家ら約250人が祝った。田村さんは「生涯現役を目指す心の支えとして親しんでいただければありがたい。毎年桜の季節にお祭りを開き、町の観光スポットに育てたい」と話す。
 地蔵尊は随時見学可能。連絡先は関泉寺0224(37)2217。

タイトルとURLをコピーしました