充電池が原因の火災・発煙1万件 ごみに混入、処理設備損害

ごみ処理施設や収集車でリチウムイオン電池など充電池を原因とする火災や発煙が2020年度、1万1174件あった。環境省の調査で28日分かった。充電池内蔵の製品が不燃ごみなどに交ぜて捨てられたのが要因。設備の損害額が億単位に上る例もある。消費者のモラルが問われるほか、廃棄ルール整備と周知も課題で、環境、経済産業両省が対策を検討する。

 リチウムイオン電池は、モバイルバッテリーやスマートフォンなど身近な製品に搭載。破損したり変形したりすると、内部の物質が化学反応で発熱し、可燃性のある電解液などが燃える恐れがある。

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