秋田県大館市の街路樹を毎年冬、電飾で彩るイベント「大館シャイニングストリート」の実行委員会は、東日本大震災の津波で電球を失った仙台市のイベント「SENDAI光のページェント」の開催を支援しようと、電球4万1000個を貸し出す。11日には小畑元・大館市長や実行委のメンバーらがページェントの実行委事務局を訪れ、電球の目録を手渡す。
ページェント用の電球約55万個は、保管していた倉庫が震災の津波で被災し使えなくなった。シャイニングストリートの実行委は8月に被災を知り、予備の電球の中から貸与することを決めた。「ページェントは私たちの憧れ。少しでも手伝いたかった」と実行委の蔦谷達徳委員長(43)。
ページェント実行委の瀬戸敏之委員長(49)は「同じ東北地方から声を掛けてもらい、うれしい」と感謝する。ことし寄付や貸与された電球は青葉区の西公園の樹木などに飾る予定。
シャイニングストリートは2007年に始まり、5回目。ことしは12月3日~来年1月9日、大館市中心部の市道約800メートルで、ケヤキ77本に電球約20万個をともす。