NTTは、インターネットなどに使われる高速で大容量の光ファイバー回線を、ほかの通信会社に貸し出す際の料金を、3年後に今より30%程度引き下げることを、21日にも総務省に申請することになり、一般の利用客が支払う料金の値下げにつながるのか注目されます。
全国の光ファイバー網の80%近くを保有するNTTは、KDDIなど、ほかの通信会社に光ファイバーを貸し出しており、その際の料金「接続料」は現在、月額で東日本で4610円、西日本で4932円となっています。この「接続料」について、NTTは来年度から段階的に引き下げる方針を決め、21日にも総務省に申請することになりました。具体的には、東日本は平成23年度に今より9%、24年度に23%、25年度に27%引き下げて、3380円にします。西日本も、23年度に今より3%、24年度に7%、25年度に31%引き下げて3426円とし、東日本、西日本とも3年後におよそ30%の引き下げを実現するとしています。これは、総務省が、光ファイバー網の普及を加速させるため、接続料の引き下げを求めたのに応えた形です。NTTは、一般の利用者向けの光ファイバーの料金についても、利用者のすそ野を広げるため、基本料金を安く抑える新しい料金制度の導入を検討しており、ほかの通信各社にも料金値下げの動きが広がるのか、注目されます。