日本損害保険協会(東京都千代田区)は2019年9月19日(木)、2018年版の「全国交通事故多発交差点マップ」を発表し、全国における1年間の人身事故件数が多かった交差点のワースト10を公表しました。
「全国交通事故多発交差点マップ」は、日本損害保険協会が全国地方新聞社連合会および警察庁の協力を得て毎年発表しているもので、都道府県ごとに人身事故件数の多い交通事故多発交差点について、交差点の特徴や事故の状況、要因、予防方策などを紹介しています。2018年の全国ワースト10交差点は、次の通りです(交差点名、所在地、年間人身事故件数の順に記載)。
・1位:上本町6丁目交差点、大阪市天王寺区、18件
・1位:湯川交差点、北九州市小倉南区、18件
・3位:梅新東交差点、大阪市北区、17件
・4位:難波交差点、大阪市中央区、16件
・5位:今里交差点、大阪市東成区、15件
・5位:蒲生4丁目交差点、大阪市城東区、15件
・5位:蔵本交差点、福岡市博多区、15件
・5位:宮崎市役所前交差点、宮崎市、15件
・9位:脇浜町3丁目交差点、神戸市中央区、14件
・9位:新二又瀬橋交差点、福岡市東区、14件
このうち1位の上本町6丁目交差点は、東西に千日前通り、南北に上町筋と幹線道路どうしが交わるうえ、近鉄の上本町駅が近くにあることから、歩行者の通行も多い交差点といいます。右折車と直進車の事故、左折車と自転車による事故などが多く発生しているそうです。
同率1位の湯川交差点は、幹線道路である国道10号と県道湯川赤坂線が交わる交差点です。前後が坂になっているうえ、県道は交差点で大きく屈曲しています。クルマの追突事故、右折車と直進車の事故、出合い頭の事故などが多いそうです。なお、上本町6丁目交差点、湯川交差点とも、それぞれ2016年にも大阪府内、福岡県内のワースト1位交差点にノミネートされています。
日本損害保険協会によると、「全国交通事故多発交差点マップ」は企業の交通安全研修やカーナビへの情報連携など、様々な場面で活用されているそうです。同協会は「今後も、警察や自治体などと連携し、交通事故の防止・軽減に取り組みます」としています。