全国に広がる「街コン」=最大3000人、被災地でも

 地域を盛り上げ、男女の出会いの場をつくりだすために街ぐるみで開催する大規模な合同コンパ「街コン」が全国に広がっている。情報サイトには、これまでに43都道府県計約200カ所の開催情報が掲載され、「復興の力」になるとして、東日本大震災の被災地でも活発に実施されている。
 発祥は宇都宮市。若者をあまり見かけなくなったことに危機感を覚えた地元飲食店のオーナーらが2004年に企画し、170人の男女が参加した。
 街コンの申し込みはインターネットで行うのが一般的で、参加者の多くは25~35歳。少ないケースでも約100人、大規模なものでは数千人が参加し、複数の飲食店で同時に飲み会を行い、その後別の店を巡る。地元の人の割合が少ないケースも多く、街コンで初めてその街を訪れる人もいるという。
 震災後は被災地でも開催され、昨年7月に初めて実施された福島市では2000人が参加、3回目となる今年1月末には全国最大規模の3000人まで拡大した。「復興」をテーマに掲げるものも多く、福島市の実行委員会の福地雅人委員長(52)は「県外からも500人以上が来て、『復興に協力したい』と言ってくれた。今後もぜひ続けていきたい」と意気込む。 

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