「里山富士」と呼ばれる富士山に形状の似た里山を持つ全国各地の自治体が一堂に集う「第1回全国里山富士サミット」が11月22日、香川県丸亀市の呼びかけで同市を会場に開催される。国際森林年に合わせた全国でも初めての試みで、各地の里山富士のPRに連携を深めながら地域振興にもつなげていきたい考えだ。
丸亀市には「讃岐富士」の愛称で親しまれる飯野山(標高422メートル)があり、同市は平成21年春から里山祭りを開催。祭りをきっかけに、その存在が観光客にも知られるようになってきたことから、全国各地の里山富士を広くアピールしようとサミットを企画した。
北海道から鹿児島までの35都道府県にある67の里山富士をピックアップ。それぞれの里山富士をエリアに持つ約120市町村や、里山の保全活動などに取り組む団体に参加を呼びかけて開催する。
サミットでは里山の研究に取り組む大学教授の講演や、「観光や地域振興における里山の役割」をテーマにシンポジウムを開催。このほか全国各地の里山富士の写真展や、「讃岐七富士」と呼ばれる地元・香川県の里山富士を紹介するパネル展示なども予定されている。
同市などでつくる実行委員会は「故郷のシンボルとして愛着を持たれている里山富士の魅力を広く発信するきっかけにしたい」と意気込んでいる。問い合わせなどは、同委員会((電)0877・24・8816)。