全国の学生がユニークな復興のアイデア提案 仙台で発表会

東日本大震災からの復興アイデアを学生たちが提案する「日本を創り継ぐプロジェクト」(野村総合研究所、NTTデータ主催)の発表会が25日、仙台市青葉区の仙台国際センターで開かれた。
 宮城県を含む全国の学生21人が4チームに分かれて参加。被災地での聞き取り調査も反映し、検討したアイデアを映像や寸劇を交え、審査員にプレゼンテーションした。
 仮設住宅の入居者が触れ合う機会をつくるため、タブレット型端末を使った「電子回覧板」を導入したり、福島第1原発事故による風評被害を防ぐため、消費者と生産者が直接対話する「フードミーティング」を開いたりする案が発表された。
 インターネットを経由し、被災者が企画する復興イベントのスポンサーを募集する「プロジェクトオーナー制」導入や、津波で浸水した塩害農地にケナフを栽培し、名刺などに加工、販売した資金で、被災地に花を植えるアイデアもあった。
 審査員は前岩手県知事の増田寛也氏、宮城県震災復興・企画部長の伊藤和彦氏らが務め、「被災地の課題を分かっている」「心温まるプロジェクトだ」などと評価した。

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