宮城県ゆかりのミュージシャンらでつくる「みやぎびっきの会」は16日、東日本大震災で被災した陸前高田市の広田小体育館でコンサートを開く。震災を乗り越え、23~26日、高知県である全国スポーツ少年団バレーボール交流大会に出場する同校女子チーム「広田ブルードルフィンズ」の応援コンサート。びっきの会は遠征費の一部として260万円を支援する。
ブルードルフィンズの菅野浩樹監督(39)によると、チームは昨年11月、約50チームが出場した岩手県予選で準優勝し、初の全国大会出場を決めた。
半島部の同市広田町は津波被害を受け、仮設住宅で暮らす選手もいる。喜びの半面、自己負担となる交通費の工面に苦慮していたが、菅野監督から要請を受けたびっきの会が支援を快諾。選手13人と保護者計25人分の遠征費の一部を、コンサートの収益金や寄付による「びっきこども基金」から拠出することにした。
高台にある広田小は津波被害を免れたが、体育館は支援物資の倉庫となり、本格的に練習を再開したのは2011年夏ごろ。以来、児童らは懸命に練習に励んでいる。
菅野監督は「子どもたちの夢をかなえてもらいありがたい。全国大会で元気なプレーを見てもらい、多くの支援に感謝したい」と話している。
コンサートは、びっきの会代表理事で歌手のさとう宗幸さん、声優の山寺宏一さん、シンガー・ソングライターの坂本サトルさん、歌手の庄子真理子さんが出演。地域住民とともにチームにエールを送る。午後1時開演。無料。連絡先は、みやぎびっきの会022(302)3085。