全国の小学6年生と中学3年生を対象に行われる「全国学力テスト」の結果が7月31日公表されました。
仙台市を除く宮城県内の平均正答率は、すべての教科で全国平均を下回りました。
全国学力テストは、文部科学省が小学6年生と中学3年生を対象に全国一斉に行っています。
ことし県内では公立の小中学校の児童と生徒3万4000人余りが参加し、「国語」、「算数・数学」に加え、中学校では4年ぶりに「英語」が実施されました。
7月31日、その結果が公表され、仙台市を除く県内の小学校の平均正答率は、国語が65%(−2)、算数が58%(−5)と、全国平均を2ポイントから5ポイント下回りました。
中学校では国語が68%(ー2)、数学が44%(−7)、英語が39%(−7)で、いずれも全国平均を下回り、特に数学と英語では7ポイント下回りました。
一方、仙台市のみの結果をみると、小学校の平均正答率は国語が68%で全国平均を1ポイント上回り、算数が62%で全国平均を1ポイント下回っています。
中学校では、国語が73%、数学が53%、英語が50%で、すべての教科で全国平均を上回り、4年ぶりに行われた英語は全国平均を4ポイント上回りました。
宮城県教育庁義務教育課の千葉潤一課長は「仙台市を除く県内の小中学校すべての教科で全国平均に届いていないことを、わが県の継続した課題としてしっかりと受け止めたい」と述べました。
県によりますと、今後の対策として、有識者を交えた委員会で今回の結果を分析したうえで、各学校で授業内容の改善にいかしてもらうほか、児童や生徒に1人1台配られている電子機器を活用するなどして、一人ひとりにあった学びを確保できるようにするということです。