「道の駅」の制度が発足して30年以上が経ち、これまでに全国に1200駅以上もの道の駅が登録。近年では、キャンプ施設や温泉施設が併設されるなど、休憩利用やおみやげの購入だけでなく、ドライブの目的地としても注目を集めている。そんな道の駅に実際に訪れたユーザーの声を集めた「道の駅ランキング2024」から上位にランクインした道の駅を紹介しよう。 ※2024年8月7日現在 【画像】これが人気の道の駅だ! トップ10を一覧表でチェック。
全国道の駅ランキング2024
旅行情報誌『じゃらん』は、全国にある道の駅1,213駅を対象とした自社アンケート結果に基づき、満足度トップ10を発表した。全国にある道の駅の中から満足度上位に選ばれたのはどこなのだろうか? 「全国道の駅ランキング2024」の結果を見てみよう。
1位:あ・ら・伊達な道の駅(宮城県大崎市)
昨年2位から1ランクアップ。栄えある1位に輝いたのは宮城県大崎市の北西部に位置する「あ・ら・伊達な道の駅」。なんと年間300万人以上が訪れるほど人気の道の駅だ。 地域の農産物直売所や特産品、パン、惣菜、おみやげまでを販売するショッピングコーナーや、旬の野菜や地元食材を使用したレストラン、地域内外の芸達者によるステージショーなど、さまざまな見どころがあるのが特徴。東北初のイノシシ加工肉「OSAKI GIBIER(大崎ジビエ)」も販売されている。 レストラン「五福(こうふく)の伊達ちゃんKitchen」では、定食のほかラーメンやカレー、そばなどにも地元食材を使用し、大崎市の魅力をふんだんに感じられるメニューが揃っている。 また、姉妹都市である北海道石狩郡当別町に工場がある人気製菓店「ROYCE’(ロイズ)」の販売店があり、限定商品やソフトクリームを販売しているのも嬉しい。 駅名にある「伊達」は、戦国武将・伊達政宗のこと。伊達政宗が仙台に居城を構える以前、この地域を本拠地としていたことを由来としている。同駅周辺には、伊達政宗ゆかりの観光スポットが多数ある。
2位:道の駅 川場田園プラザ(群馬県川場村)
2位にランクインしたのは武尊山の麓に広がる自然豊かな「道の駅 川場田園プラザ」。2022年と2023年のランキングでは、2年連続1位を獲得した道の駅だ。 “1日まるごと楽しめる! 遊べる食べられる道の駅”というコンセプトの通り、広大な敷地内には、施設内の工房で加工するヨーグルトを使用した「ソフトクリームCOWBELL」や、地元食材から作る食パンが名物のベーカリー「田園プラザベーカリー」など、食の専門店が出店。地元の農産物や食材を使った加工品の直売所、レストラン、チーズ工房、さらにはビール工房も備えるなど、飲食店が充実しているのが特徴。 また、ブルーベリーの摘み取り体験や陶芸教室などの体験コーナー、ネットのアスレチックも用意されていて、食から遊びまで楽しめる道の駅だ。
3位:道の駅 米沢(山形県米沢市)
3位は、東北中央道・米沢中央ICにほど近くアクセス抜群の「道の駅 米沢」。全国区で知られるブランド牛「米沢牛」を部位ごとに食べ比べできるステーキ、牛刺し、ユッケなど、多彩なメニューをご当地価格でリーズナブルに味わえるレストランをはじめ、地元食材を使用した食事が楽しめるフードコートも人気。 さらには、山形県産のりんごを使用したオリジナルアップルパイは半年で約1万箱販売した実績もあるといい、ご当地グルメを思う存分楽しめるのが特徴の道の駅だ。 同駅周辺には、戦国武将・上杉謙信ゆかりの歴史スポットや、「米沢八湯」と呼ばれる個性豊かな温泉があるなど、観光スポットも多数ある。
4位:道の駅 花ロードえにわ(北海道恵庭市)
札幌と新千歳空港の中間、自然豊かな恵庭市に位置する「道の駅 花ロードえにわ」は4位にランクイン。 地元の食材を使ったパンや恵庭産の放牧豚「こな雪とんとん」を使ったオリジナルカレーなど、地元ならではの味が堪能できる食のお店。雑貨やお土産などが豊富に揃うギフトショップ。隣接の観光スポット「はなふる」のガーデンエリアで咲き誇る綺麗な花々など、食や買い物、更には花々の鑑賞までが一挙に楽しめる道の駅だ。
5位:道の駅 遠野風の丘(岩手県遠野市)
5位は、釜石自動車道 遠野ICからクルマで約5分、国道283号沿いにある風車が目印の「道の駅 遠野風の丘」。民話の里として知られる遠野の玄関口で、六角牛山を望み、猿ヶ石川を眼下にした小高い場所に位置し、展望デッキからは田園風景を一望することができる。 フードホールでは三陸(大船渡湾)で水揚げされた魚介類や、遠野名物バケツジンギスカンのほか、そば、団子、おにぎりなど、地元のソウルフードが堪能できる。 さらに遠野産のそば粉を使った「遠野そば」や、地酒・地ビール、銘菓、工芸品など、お土産探しにぴったりな売店も営業している。
上位にランクインした道の駅は、地域の農産物や特産品を販売するショップやレストランのほかに、豊かな自然や農業体験を楽しめるなど、幅広いニーズに応えてくれるような、ドライブの目的地となり得る道の駅が多かった。 また、トップ10に北海道の道の駅が2ヶ所ランクインしたり、宮城・山形・岩手・青森といった東北地方の道の駅が多かったりと、東日本の道の駅に勢いがあることがわかった。このような道の駅を目的地に選んで、ドライブや旅の計画をしてみてはいかがだろうか。
■INFOMATION じゃらん全国道の駅グランプリ2024 アンケート調査概要 調査時期:2024年4月15日(月)~4月22日(月) 調査対象:47都道府県在住 20~50代 男女 有効回答数:4,221件 調査方法:インターネット調査、スクリーニング調査で全国8エリアそれぞれ満足度トップ10にランクインした計81施設を選択肢として設定。過去3年以内(2021年4月~2024年3月)に訪れたことのある施設の中から、「満足した」、「良かった」と思う施設を3つまで選択。利用経験者数が80人以上の施設を集計。
文= KURU KURA編集部 資料・写真= 株式会社リクルート