宮城県は、沿岸被災地の災害公営住宅の整備見通しなどを示した「復興住宅計画」を7日付で改定する。全戸完成時期を2015年度から17年度にするなど、事業の遅れをあらためて盛り込んだ。
それによると、公営住宅の全整備戸数1万5561戸のうち、25.7%に当たる約4000戸が16、17年度完成の見通し。当初計画から2年遅れた。
整備方法では、買い取り方式が最も多く約1万900戸。中でも民間からの買い取りは、当初計画の2500戸から7000戸と大幅に増えた。当初は想定しなかった地元工務店など協議会からの買い取りが2000戸に上るため。都市再生機構(UR)からの買い取りは4000戸を見込む。
買い取り増を受け、県受託による整備は当初の5000戸から2700戸に大きく減った。各自治体の直接発注も2500戸から1800戸にまで減少した。
計画は11年12月に策定され、改定は2回目。