埼玉県営公園で予定されていた「水着撮影会」について、公園の指定管理者が中止を要請したことをめぐり、大野元裕知事は12日、一部要請を撤回するよう管理者に指導したと明らかにした。過激なポーズでの撮影などを禁止する条件に違反したイベントがあったことを理由に要請したが、実際には条件を提示していなかったり違反を確認していなかったりした事例があったと判明したという。
指定管理者は、県公園緑地協会(さいたま市)。
同協会は8日、「しらこばと公園」(越谷市)と「川越水上公園」(川越市)で10~25日に予定されていた、計6事業者による六つの水着撮影会について中止を要請した。
協会は、このうちしらこばと公園で予定していた一部事業者について、「過激な水着やきわどいポーズを避ける」という使用条件に違反した事例があったと説明。他事業者にも「ルールが守られない可能性がある」として一律に中止を要請し、指定管理する計13公園では今後は水着撮影会を許可しないとしていた。
しかし、大野知事は12日の定例会見で「十把一絡げに扱ったことは適切ではなかった」と述べ、このうち4事業者の四つの撮影会の中止要請を撤回するよう同協会に指導したと述べた。