共産党機関紙「しんぶん赤旗」は23日付1面コラム「潮流」で、夏の甲子園で金足農(秋田)が準優勝を果たしたことについて、戦前に同校校歌を作詞した日本文学者、近藤忠義(1901~76年)が戦後、党員だったことに触れ、「自由と平和を体現」と金足農ナインをたたえた。
コラムは近藤が戦時中に治安維持法違反で摘発されたことを紹介し、「戦後まもなく日本共産党に入党。国文学界の重鎮として、戦前は日本文学研究に新しい学風を開き、戦後は日本文学協会の創設に参加するなど民主的で科学的な文学研究の確立に尽くしたと評されました」などと指摘。
「野球を通して自由と平和を体現する若者たちが歌う姿を、どんなに喜んでいることか」と結んでいる。