兵庫で新型コロナ感染を初確認 西宮市の40代男性 大阪のライブハウスとは無関係

兵庫県と同県西宮市は1日、同市の40代の会社員男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。兵庫県内での感染確認は初めて。発熱があり、同県尼崎市内の医療機関に入院しているが軽症。男性は2月23日まで大阪市内にJRで通勤していたが、複数の感染者が訪れていた大阪市内のライブハウスには行っていないといい、県などが感染経路を調べている。

 県や西宮市によると、男性は2月25日から38度台の熱が続き、26日と27日に市内の二つの医療機関で診察を受けた。28日にせきが出始め、29日にX線検査で肺炎の症状が確認されたため、市内の帰国者・接触者外来を受診。3月1日に新型コロナウイルスの陽性反応が確認された。2月25日以降は病院に行った以外に外出していないという。中国への渡航歴はなく、横浜市に停泊中のクルーズ船にも乗船していない。同居家族が2人いるが、発熱などはなく、経過を観察する。

 記者会見した井戸敏三知事は「これまで出ていなかったので少し残念。感染拡大防止に全力で取り組む」と述べた。【井上元宏、春増翔太】

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