兵庫県知事、改めて続投意向 不信任案可決へ 議会解散を否定せず

兵庫県の斎藤元彦知事(46)がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県議会は9月定例会開会日の19日、補正予算案を審議し、成立後に知事に対する不信任決議案を提出する。採決は夕方の見通しで、全会一致での可決が確実な情勢だ。

 斎藤知事は18日午後、報道陣に「まずは県民の皆さんの暮らしを支える補正予算案をしっかり審議いただき、成立させることが大事だ」と述べた。その上で「今の状況を招いていることに責任を感じるが、4年間の任期の中で県政を進めることが私の責任の果たし方だ」と続投する意向を示した。

 不信任案が可決された場合、知事は辞職・失職か議会解散の選択を迫られる。知事は「大きな議会側の判断。しっかり受け止めて自分としてどう判断するか考えていく」とし、議会解散の可能性を否定しなかった。議会を解散すれば、40日以内に県議選が実施される。【村上正、大野航太郎】

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