再現ドラマ界の女王・芳野友美が汚部屋に住む理由

誰もが一度は見たことがある顔だろう。情報・バラエティ番組では欠かせない“再現ドラマ”に計300本以上も出演するほど局地的な人気を誇る女優・芳野友美。だが、彼女の私生活を覗き見ると、そこには“汚部屋”が広がっていて――。

◆[再現ドラマ界の女王]の知られざる極貧生活

 今や情報・バラエティ番組の定番となっている、仰天エピソードを映像化する再現ドラマ。この再現ドラマに300本以上出演してきた“女王”が芳野友美だ。タレントの恐妻役から清少納言役まで、あらゆる人物に成り代わってきた彼女も、今クールは『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)にスポット出演するなど、飛躍の年を迎える。だが、そんな女王の邸宅は築40年の“汚部屋”でもあった。

「再現ドラマの出演料って1本2万円くらい。それほどお金にはならないんです。しかも衣装が自前なので、まず衣装が散乱し始めて、なし崩しに部屋が汚れていくという感じです」

 主食は父親が「百薬の長」と主張していたバナナ。現在も事務のアルバイトに週5で入っているという。

「大学を卒業して女優を目指したとき、『絶対ここ(再現)にだけはいかない』と思っていたんですけど……。でも、今は売れている人も出演することが増えてきた。“再現ドラマ出身”がステータスになる日が来たら嬉しいですね」

 その女王たる芳野には、確固たるポリシーがある。

「再現ドラマって俳優の個性を見せるものではないので、“あえて演技を掘り下げない”。ご本人にも“あえて寄せない”。見る人にイメージを委ねる『余白』が大切なんです。だから、衣装もボーダーや無地といったシンプルなものを選ぶ。『こんな人いるな~』と感情移入してほしいわけですから」

 余白があるからこそ共感できる。それはひとつの芝居の本質ともいえよう。

【芳野友美】
’80年、福岡県生まれ。’97年『JUNON』の「S・Sガールズコンテスト」審査員特別賞受賞。’00年に篠原ともえプロデュースで「芳野わかめ」としてアイドルデビュー。大学卒業後に芸名を本名に戻して、女優活動に専念。再現ドラマだけでなく映画やCMなど幅広く活躍。昨年は埼玉県の移住PR動画『埼玉物語』で主演を務めた

取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/Masayo ヘアメイク/清水智也 スタイリング/有咲
※週刊SPA!3月5日発売号「今週の顔」より

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