再生進む沿岸、ペダルこいで巡ろう 仙台市、東部沿岸でシェアサイクル開始 9月30日から

 東日本大震災の津波で被災し、再生が進む仙台市東部沿岸地域を市民や観光客に周遊してもらおうと、市は30日、自転車を有料で貸し出す事業「Uminote cycle(うみのてサイクル)」を始める。

 スポーツタイプの26インチ電動アシスト自転車計30台を用意する。専用の駐輪場(ポート)は地図の通り。いずれも若林区の市地下鉄東西線荒井駅、体験型農園「JRフルーツパーク仙台あらはま」、複合観光施設「アクアイグニス仙台」の3カ所に設ける。

 利用者はスマートフォンの専用アプリで会員登録し、解錠や返却の操作をする。料金は1時間165円で、以降30分ごとに165円が加算される。1日利用は1056円。市が市中心部で展開する「DATE BIKE(ダテバイク)」とは別の事業で、相互の乗り入れはできない。

 実施主体はNTTコミュニケーションズ東北支社(仙台市)。市は先端技術を市民生活に役立てる事業の一環として国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用し、自転車購入やポート設置の費用を最大1200万円補助する。

 市プロジェクト推進課の担当者は「海風を浴びながらサイクリングする楽しさを味わって、さまざまなスポットを巡ってほしい」と利用を呼びかける。

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