冥王星にクレーターか=米探査機が撮影―14日に最接近

米航空宇宙局(NASA)は13日までに、探査機ニューホライズンズが撮影した冥王星のクレーターや崖のような地形のある画像を公開した。同探査機は14日午後8時49分(日本時間)に、月の7割の大きさ(直径約2380キロ)の冥王星に最接近する予定。
最接近時の距離は約1万2500キロと、地球と気象衛星ひまわり8号の間の3分の1程度しかない。岩石と氷から成る冥王星の詳細な姿が史上初めて明らかになると期待される。
ニューホライズンズのこれまでの観測で、大きなハート形の明るい部分やクジラに似た形の暗い部分が見つかっていた。11日に撮影したのは反対側の画像で、クレーターの可能性がある円形のへこんだ地形や崖のような直線状の地形があった。
冥王星の最大の衛星、カロン(直径約1200キロ)を撮影した画像にも、クレーターや深い割れ目のような地形があった。
冥王星はかつて、太陽系の第9惑星とされていたが、2006年の国際天文学連合(IAU)の総会で「準惑星」に格下げされた。

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