冬じゃないのになぜ? 仙台でインフル急増 「これほどは初めて」48年のベテラン医師も危機感

 例年年明けに流行する季節性インフルエンザの患者が、仙台市内で早くも急増しています。9月3日までの1週間で、市内の定点医療機関1カ所当たりの感染者数は5・34人。季節性の流行開始の目安(1・00人)を上回ります。小中学校の学級、学校閉鎖が相次ぎ、子どもがかかるケースが目立ちます。宮城県小児科医会顧問で永井小児科医院(宮城野区)の永井幸夫院長(74)に取材すると、「医師歴48年間で、今の時期にインフルエンザの患者さんがこれほど来るのは初めて」と強い危機感を表しました。早くも流行した背景や医療現場の状況、感染対策を聞きました。(編集局コンテンツセンター・吉江圭介)

午前の診察だけでインフル5、6人 通常はゼロ

 ―やはりインフルエンザの患者は多いのですか。

 「今日(8日)は午前中の診察だけで、38・5度以上の発熱患者は通常の2倍ほどの40~50人だった。このうち新型コロナウイルスの陽性が10人。インフルエンザは5、6人だったが、例年はこの時期であれば、感染者はまずゼロだ。今年は8月に増加し、9月頭からさらに増えてきた」

 「新型コロナの感染者は6月以降、ずっと多い。新型コロナの法的位置付けが変わった5月から、いろいろな感染症の患者が一気に増えている印象がある」

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