政府が今冬の電力需給対策として、沖縄を除く全国の9電力管内に要請した節電期間が3日始まった。節電が定着し一定の供給余力を確保したため、北海道以外の地域は数値目標を設けない形で節電を促す。本州からの電力融通に制約がある北海道では、厳冬だった2010年度と比べて7%以上の節電を10日から求める。
東日本大震災以降、政府の節電要請は昨夏、昨冬、今夏に続き4回目。電力会社間の融通もあり今冬の需給は今夏より改善する見込みだが、火力発電の大規模なトラブルなどに備えて幅広く節電を呼び掛けた。
3日は東北、東京電力管内で供給力に対する需要の割合を示す電力使用率が一時90%を超えたが、利用者に支障はなかった。
節電期間は3日から来年3月29日までの平日で、年末年始(12月29日~来年1月4日)は除く。時間帯は午前9時~午後9時で、北海道と九州は午前8時から。