冬の節電目標、関西電10%・九電5% 制限令は見送り

野田政権は1日、この冬の節電目標について、最大電力を前の冬よりも関西電力管内で10%以上、九州電力管内で5%以上減らすよう求めることを決めた。原発停止の影響が深刻な両社は数値目標を定めたが、ほかは数値目標を設けずに節電を広く呼びかける。
 エネルギー・環境会議と電力需給に関する検討会合の合同会議で決めた。今夏に東京電力と東北電力の管内で発動したような強制的な「電力使用制限令」については、この冬は発動を見送る。
 政府が示した冬の需給見通しによると、関西が最も電力不足が深刻。来年2月時点で、ピーク時に使われる最大電力2665万キロワットに対し、供給力は2412万キロワット。供給の余力を示す「予備率」をマイナス9.5%と見込んだ。

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