出産・子育て応援給付金に独自上乗せ 宮城・大和町、妊娠・出生後に各5万円

宮城県大和町は5日、妊産婦に10万円相当を支給する国の出産・子育て応援給付金に、町独自に上乗せをする「たいわあんしん出産・子育て応援ギフト」事業を実施することを決めた。妊娠、出生後にそれぞれ、国の給付金と同額の5万円を贈る。町によると、同給付金に加算する事業を実施するのは、県内の自治体で初とみられる。

 町によると、2022年度中に妊娠や子の出生を届け出た場合、申請と保健師らによる面談などを踏まえ、妊婦や養育者の口座に現金を振り込む。町に住民登録する人を対象とし、330人分の給付を見込む。所得制限は設けない。

 町議会がこの日開いた随時会議で、関連経費を計上し5577万円を増額する22年度一般会計補正予算案を可決した。事業費は約2700万円。22年度中に申請を受け付け、給付する見通し。国が同交付金の支給を続ければ23年度以降も事業を継続する。

 町では妊娠届が16年度の287件をピークに、21年度は184件に減った。コロナ禍や物価高騰といった近年の社会情勢を踏まえ、浅野元・町長は「多くの女性が出産や子育てに伴う経済的な負担を心配している。より安心して子どもを産んでもらえるようにしたい」と話す。

 随時会議は他に1議案を可決し、休会した。

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