出身・静岡でも急遽対応 ピエール瀧容疑者、まるちゃんの静岡音頭歌っていた

静岡市出身のミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)がコカインを摂取したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕された。一夜明けた13日、静岡県内の各所は対応に追われた。

 「おでん、わさび、おでん、わさび…」

 静岡市の情景や名産品などを歌詞に盛り込んだ市PRソング「まるちゃんの静岡音頭」。歌っているのは瀧容疑者だ。同音頭は昨年8月に逝去したさくらももこさんが作詞で、市のイベントなどでも多く使用されている。

 同音頭は平成25年に初お披露目。静岡市は市民を対象にした振り付け教室などで地道に認知度を広げ、今では市民認知度約70%を誇る。同市広報課によると、さくらさんが瀧容疑者に歌唱を依頼したという。

 静岡市は同音頭を市役所内のエレベーター内で流していたが休止。PRするために庁舎内に張られていたポスターや歌詞カードを撤去した。瀧容疑者の音声が入った動画が掲載されたホームページも非公開とした。

 同市広報課の望月一竹課長は「突然のことで驚いた。しばらく自粛したい」と残念そうな表情。今後の展開については、「さくら先生の思いの詰まった曲。このまま埋もれさせるわけにはいかない」とし、捜査の行方を見守り、ほかの歌手を探すなどの対応を検討するという。

 瀧容疑者がレギュラーを務める「ピエール瀧のしょんないTV」を制作放送する静岡朝日テレビは「視聴者の皆様にはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません」とコメントを発表。番組の存続については「協議中」としている。

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