刈田病院の公設民営化 宮城知事、経営効率化へ他病院と連携を

白石市が検討している公立刈田総合病院の公設民営化について、村井嘉浩知事は16日、同じ医療圏内のみやぎ県南中核病院(大河原町)との連携強化などを通し、経営の効率化を図るべきだとの見解を示した。
 同日の定例記者会見で村井知事は、刈田病院を公立のままで維持するため、県として機能の分化、集約の在り方を模索している最中だと強調。東北大も協力に乗り出しているとし「両病院が連携した経営の方が効果が大きい」と述べた。
 人口減で地域の病院経営が厳しくなると指摘。「白石市も追い込まれているが、他地域でも生じかねない問題だ。一自治体でなく圏域全体で医療体制の維持を考えるべきだ」と語った。
 刈田病院の公設民営化案は、運営する白石市外二町組合管理者の山田裕一白石市長が13日の正副管理者会議で表明。副管理者の小関幸一七ケ宿町長は同日の町議会で「現時点で了解するのは困難」と述べた。

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