KDDI(au)は4日、高機能携帯電話(スマートフォン)の新機種「IS03」(シャープ製)を11月下旬以降に発売すると発表した。ライバルのソフトバンクモバイルが販売する米アップル製の「iPhone(アイフォーン)」の爆発的人気で盛り上がるスマートフォンだが、auは出遅れており、新機種投入で巻き返しを狙う。
IS03には、インターネット検索大手、米グーグルの基本ソフト「Android(アンドロイド)」を搭載。「おサイフケータイ」やワンセグ(携帯端末向け地上デジタル放送)など、従来型の携帯電話でおなじみの機能を備えたのが特徴だ。
この日、東京都内で開かれた記者会見で、KDDIの次期社長に内定している田中孝司専務は「『アンドイロイドau』で反転攻勢に出たい」と述べた。
国内のスマートフォン市場はアイフォーンが他を圧倒している状況にあるが、今回新機種を発表したauに加えて、NTTドコモも韓国サムスン電子製の「Galaxy(ギャラクシー)S」を今秋に発売予定。アイフォーン追撃に向けた各社の動きが加速しつつある。