仙台市立の中学校64校で2日、入学式があった。新型コロナウイルス感染症の影響で約2カ月延期され、初夏の汗ばむ陽気の中での開催となった。真新しい制服に身を包んだ新入生は「やっとこの日を迎えられた」と晴れの舞台を喜んだ。
若林区の沖野中(生徒406人)は、137人の新1年生を出迎えた。生徒は名前を呼ばれると元気よく返事をして起立した。大村宏人校長は「何事も正面からぶつかり、本当の自信や自分の良さを発見していってほしい」と激励した。
感染防止のため、生徒と保護者の集合写真の撮影は中止した。式典後は正面玄関など3カ所に設けた「入学式」の看板を背に記念撮影する親子の姿があった。
佐藤愛怜歩(えれあ)さん(12)は「これから中学校生活が始まるという実感が湧き、スイッチが入った。英語の勉強を頑張っていきたい」と抱負を語った。