別れの言葉は「感謝」 宮城・南三陸の災害FMが閉局

 南三陸町が東日本大震災後に行政情報などを発信するため、2011年5月から放送してきた災害FM「FMみなさん」が31日、閉局した。最後の生放送は、開局から10カ月放送した町総合体育館であり、元スタッフが感謝の言葉を送った。
 町総合体育館の片隅に設けられたスタジオからの放送は1年ぶり。元スタッフ6人が久しぶりに顔を合わせて活動を振り返り、視聴者に感謝の言葉を送って災害FMの幕を閉じた。元スタッフで会社員大森領樹さん(31)は「ラジオを通じて町の復興を目指した。このメンバーでできてよかった」と話した。
 FMみなさんは、被災した町の防災行政無線の代替手段として町総合体育館で一日2回の生放送を流した。12年4月からは登米市のコミュニティーFM局「H@!(はっと)FM」に放送を委託していた。今回、総務省の放送免許が切れるのを前に閉局が決まった。

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