副業・兼業希望者を紹介 宮城県、マッチングサイト開設

宮城県は、首都圏などで働きながら地方での副業や兼業を希望する人と、経営課題を解決できる専門的なスキルを持つ人材を探す県内企業を結ぶ、マッチングサイト「ダブルワークみやぎ」を開設した。地元企業の経営力を強化し、県外の人たちには二地域居住を促し、宮城への移住、定住に関心を持ってもらう。

 人材派遣大手パソナ(東京)が運営する。利用は無料で、企業は取り組む事業ごとに働き手を募ることができる。

 パソナの担当者は、企業から経営課題や期待する成果、求める能力などを聞き取る。要望を踏まえ、募集原稿の作成を支援し、サイトに求人案内を載せる。

 仕事内容に関心を持つ人と企業の担当者はウェブ上で面談する。条件が合えば、契約が成立する。

 サイトは3月下旬に公開された。NPO法人や菓子店など3社が、コンサルティングや販売促進を担う人材を求め、計4件のプロジェクトで採用を進めた。全てで応募があり、うち3件は成約済み。

 契約につながった案件の勤務条件は、全てテレワークを可能としている。待遇は週4~8時間勤務し、月3万~5万円だった。

 県雇用対策課はサイトの利点を知ってもらうため、企業向けの説明会を5月から開催する予定。同課は「副業、兼業に興味がある有能な人材を生かし、経営の安定化につなげてほしい」と呼びかけている。

タイトルとURLをコピーしました