東松島市の鳴瀬一中と鳴瀬二中が統合され、今春開校する「鳴瀬未来中」の校歌制作ワークショップが21日、鳴瀬一中であり、作詞作曲を担当する歌手の加藤登紀子さんが原案を披露した。
校歌案はサブタイトルが「いつもそばにいるよ」。鳴瀬地区の豊かな自然や、中学生という多感な時代を共に過ごす仲間の大切さを歌詞に込め、優しい印象のメロディーに乗せている。
ワークショップは一中の生徒と、東日本大震災で校舎が被災し同校で授業を受けている二中の生徒計約250人が参加。加藤さんがピアノの伴奏で曲を披露した後、生徒たちも実際に歌った。
二中2年の斎藤茉弥乃さん(14)は「あまり校歌らしくない曲で親しみを感じた。一中のみんなと大切に歌い継いでいきたい」と話した。
校歌制作は市教委が昨年10月、市の「森の学校」づくりを支援する「アファンの森財団」のC・W・ニコル理事長の紹介で加藤さんに依頼した。生徒らの意見も踏まえ、4月8日の開校式でお披露目される。
加藤さんは「校歌をうれしそうに歌う生徒たちの姿が印象的だった。新しい学校では大きな声で楽しく歌ってほしい」と期待していた。