加齢臭抑制に新展開、特許出願へ

じめじめした梅雨の到来。それと同時に、夏に向け気温の上昇も著しくなり、 汗でべたつく不快な季節が幕を開けた。
男女問わず、世の中高年達にとっては体臭が気になり始める時期――、中でも、仕事が忙しく日中パソコンに向かってばかりで、さしたる運動もせず、おまけに肉食中心の食生活になっているようなら、流れる汗もベトベトになりがちで、臭いもきつくなるだろう。
体臭の悩みを救うべく、ここ数年は、不快な臭いを簡単に消すことができるかのような商品が登場しては消えていったが、根本的な解決を目指さないうちはデオドラントスプレーを振りかけたところで、また、流行りの消臭系アンダーウェアを着用したところで、その効果は長くても半日がいいところ。
更に厄介なのは、体臭は自分では気付きにくい点にもある。この記事を読み、さっそくシャツの襟元や枕カバーが不安になってきたという方も多いだろう。ただ、自らの臭いには慣れてしまっているため、自分では気付きにくく、逆をいえば、それでも自分の体臭が気になるのは、黄色信号から赤信号に変わっているサインであるといっていい。
そもそも体臭であり、中高年でいうところの、いわゆる加齢臭は、ノネナールと呼ばれる臭い成分だ。加齢と共に増加する皮脂中のパルミトレイン酸という脂肪酸が酸化することで発生する。
加齢に伴い身体の抗酸化力は低下するため、この増加した脂肪酸の酸化を抑えられなくなってしまった結果、ノネナールが大量に発生することで、“加齢臭”が体外に出てくるというわけだ。
とはいえ、新陳代謝が落ち、皮脂が体外に排出されにくくなると、性別や年齢に関わらず、加齢臭が出てくることもある。要は、加齢臭の要因をあらかじめ遮断する、もしくは気をつけることが重要になるわけだが、ポイントとなるのは、体内の酸化を防ぐ“抗酸化”にあることは間違いないだろう。
加齢の他にも、多量な飲酒、ストレスや喫煙 、紫外線でも体内の酸化は進むといわれている。そのため、中高年に限らず全ての世代には、抗酸化をより意識した生活を意識してほしいと願ってやまない。
特に、高い抗酸化作用で注目を集め、テレビCMでもバンバン流れているアスタキサンチンなんかは、その代表的な一つだろう。アスタキサンチンのリーディングカンパニーといわれる富士化学工業では、加齢臭の実験により、その有用性を確認。特許の出願に至った。
この実験によると、代表的な抗酸化成分であるビタミンEでは、加齢臭を抑制できなかったのに対し、アスタキサンチンでは加齢臭が検出されなかったとしている。そもそも、このアスタキサンチンとは、水産物から抽出されるビタミン様の物質で、抗酸化力はビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6000倍、コエンザイムQ10の約800倍、緑茶カテキンの約550倍といわれている。
とくに普段の食生活からではなかなか摂取がしづらい希少な成分でもあるアスタキサンチンだが、同社では、長年の研究を経て、高品質アスタキサンチンを配合したサプリメント、アスタビータ・シリーズを生み出した。
身体の抗酸化を促せば、当然、加齢臭の基となるノネナール(脂肪酸の酸化成分)を抑えるばかりか、アンチエイジングにも繋がる。多彩な効用を有したアスタキサンチンには、これからも熱い視線が向けられそうだ。

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