勾当台公園に芝生広場を設けてくつろぎ空間拡充 仙台市が再整備計画の素案提示

仙台市は31日、2030年度の完了を目指す勾当台公園(青葉区)の再整備検討懇話会を青葉区の仙都会館で開き、二つの大花壇を撤去して芝生の広場「まちのリビング」とする基本計画の素案を提示した。広場には民間事業者が飲食店を新たに設置するほか、ベンチなどを増やしてくつろぎ空間の拡充を目指す。

 芝生の広場は広さ約3000平方メートルで、南西角に新たな飲食店を設ける。広場を中心に長いす型のほか、縁台型のベンチなどを配置する。夜間は園内の段差が見えにくいことから、木々をライトアップする照明を増やし、新緑や紅葉を夜にも楽しめるようにする。

 また、北東にある野外の「森のステージ」の広さを約90平方メートルに倍増させる。

 ステージそばのトイレは老朽化が進んでいるため建て替え、売店は撤去する。勾当台通を挟んだ西側の公園にあるトイレと飲食施設も撤去し、新たにトイレと売店を整備する。

 懇話会では委員から「新たな飲食店のそばなどにオブジェのような遊具を配置してはどうか」など、子どもが楽しめる環境づくりを求める意見があった。

 市の担当者は、公園機能として災害時の避難場所やイベントスペースを目的としていると説明。「設備やベンチに遊び心を加えて子どもが楽しめるようにしたい」と話した。

 市は懇話会の意見を基に年度内に中間案をまとめ、パブリックコメント(意見公募)を実施して5月ごろに基本計画を策定する。

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