アメリカで iPhone が初めて発売されたのが2007年。今では日本でも、スマホを使っていないと時代遅れと言われかねないようになってしまった。そんななか、北朝鮮で iPhone にそっくりなスマホ「ピョンヤン・タッチ」が発売され、“パクリにしか見えない!” と話題になっているのである。
・ピョンヤン・タッチは iPhone のパクリ!?
通称「ピョンヤン・タッチ」こと、北朝鮮で発売されたiPhone3G(3GS) にそっくりなスマホの正式名称は「ピョンヤン」だ。しかし見た目は iPhone のパクリのようでも、国際電話もかけれなければインターネットも使用できず、スマホと呼ぶには少々はばかられる代物である。
よってピョンヤンの若者がハメを外す姿を画像共有サイトや SNS で垣間見ることを期待していた人は、肩透かしを食らった気分になってしまっただろう。
・事前にインストールされた外国語辞書が人気
ピョンヤン・タッチの購入者は若い層が多く、実際にピョンヤン・タッチを使用した人の話によると、今までに発売されたスマホよりも使いやすいとのこと。事前にインストールされている外国語辞書が便利だと学生や公務員に大人気だそうだが、どの言語なのかは明らかにされていない。
・色は3色から選択
今のところ、ピョンヤン・タッチの技術仕様の詳細は公にされていないが、Google Android の OS を改良したものが使用されているとの説もある。色はピンク、ネイビーブルー、白の3色から選択可能だが、北朝鮮で製造されたものなのかは不明。
というのも、今までに北朝鮮で発売されたスマホ「Arirang」は、中国のスマホ Uniscope U1201 と OS やネットワークサポートが酷使しており、ロゴだけ付け替えたのではと指摘されているからだ。今回の「ピョンヤン」も、他のスマホのロゴを付け替えただけという可能性もある。
・北朝鮮の携帯電話ユーザーは200万人
北朝鮮で携帯電話サービスが使用されるようになった2008年以来、携帯電話ユーザーは確実に増え続け、意外にも現在のユーザーは200万人にも達するとのこと。この調子でいくと、スマホユーザーの数もこれからどんどん増えそうである。
北朝鮮のスマホに外国語辞書がインストールされているとは驚きだ。いつの日か、北朝鮮の国民がインターネットを使えるようになり、自由に自分の意見を発信できる日は来ればと思わずにはいられない。