北東北の環境学び合う 児童向け教材作成

青森、岩手、秋田の3県は、総合的な学習の時間に限らず、社会や理科といった教科や道徳、特別活動で活用できる環境をテーマにした小学生向け新教材を作成した。夏休み明けから本格的に活用する。

教材はワークブック、ワークシート、リーフレットの3種類。いずれも(1)北東北のすばらしい自然(2)身近な自然と生き物(3)わたしたちの生活と環境(4)暮らしとエネルギー(5)暮らしの中でのエコの工夫-を基本項目に構成した。
補助教材を想定して作ったバインダー式のワークブックは44ページ。各項目の現状や課題を写真やイラストを用いて解説した上、体験学習メニューを紹介したり、各地の環境保護活動事例を取り上げたりしている。
実際に児童が記入するノートとして活用するワークシートは、リサイクルや家庭でできる節電法など実践的な内容を盛り込んだ。10ページのリーフレットは環 境全体のことを学べる読み物としてまとめた。ワークブックとワークシートは4~6年生、リーフレットは5年生を対象にしている。
各県、県教委の環境政策、義務教育を担当する部署が連携し「3県の特徴が盛り込まれている」「教員、児童が使いやすいよう配慮されている」「児童の視覚に訴えるデザインになっている」などを考慮して完成させた。
青森県環境政策課は「学習指導要領を踏まえて編集してあるため指導しやすく、児童にとっても勉強に深みを持たせられる内容になっている。授業で有効活用してほしい」と期待する。
3県は1999年以降、5年生向けの環境副読本を作成し、全児童に配布する事業を継続していた。

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