北極の探検隊、氷の漂流が予想超える速さと報告

 [オタワ 17日 ロイター] 北極で60日間の観測を終えた英国の探検隊が17日、北極では氷が予想をはるかに超える速さで漂流するなど、異常な現象が起こっていると報告した。
 探検隊は、海に吸収される二酸化炭素の増加の影響を調べる目的で北極海に出発。吸収された二酸化炭素は海水の酸性濃度を高め、食物連鎖に影響を及ぼす可能性がある。
 報告によると、調査中に北極海の氷床が漂流した地域は500カイリ(約920キロ)に及び、想定していた268カイリを大きく超えた。このほか、数日かけて厚さ8─10センチの氷の上を歩いたが、周囲にはそれ以上の厚さの氷は見当たらなかったという。
 科学者の多くは、北極海の気温上昇は温室効果ガスの排出によるものだと指摘している。

タイトルとURLをコピーしました