道と札幌市は26日、新型コロナウイルスの感染者1人(年代、性別非公表)が死亡し、新たに9人の感染が確認されたと発表した。感染経路不明者はいなかった。
新規感染者9人のうち、3人は勤医協中央病院(札幌市東区)の40~50歳代の男性医師。同院では入院患者らの感染が相次ぎ、これで感染者は12人となり、市保健所はクラスター(感染集団)が発生したとの見解を示した。いずれも糖尿病や腎臓病を治療する同一病棟に勤務・入院していた。感染者は全員転院し、病棟のほかの入院患者との隔離を完了しているという。市保健所は今後、さらに150人程度を対象にPCR検査を実施する。
札幌市の10歳未満の幼稚園男児と30歳代の男性会社員は同居の家族で、ほかの家族から感染したとみられる。市内の別の30歳代男性会社員は、19日に感染がわかっていたが、市保健所の集計ミスで発表が遅れた。
岩見沢市の60歳代女性と空知地方の30~50歳代の女性2人は、いずれも職場の同僚で、同じ感染者と接触していた。
また札幌市保健所は、クラスターが発生した介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」(札幌市北区)で、感染確認後に2度の検査で陰性だった入所者を、27日から別の施設(16床)に移送すると発表した。27日は4人が移る予定という。