北海道の漁師から善意の漁船 第2弾40隻が到着

東日本大震災で船を流された漁師の漁業再開に向け、宮城県気仙沼市本吉町の漁業後藤光夫さん(75)が北海道で調達した漁船40隻が10日、気仙沼港に届いた。
 船は1~1.5トンの小型船。40隻を積み込んだ砂利運搬船は8日夜に函館港を出発し、37時間ほどかけて気仙沼港に到着した。クレーン車で港に下ろされた船は、希望者に1隻10万円程度で提供される。
 後藤さんが北海道から船を運んだのは、10月中旬に続き2回目。5月以降、北海道の漁協や漁業関係者らを訪ね、気仙沼の船不足の現状を訴えて提供を申し出た。
 後藤さんは震災で妻を亡くし、船も流されたが、漁の再開を目指している。「多くの北海道民とのつながりが大きな財産になった。頂いた船が気仙沼の漁業復興に役立てばいい」と話している。

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