北海道ガスが新型コンロでローン制度導入

北海道ガス(本社・札幌市)は26日、天然ガスを使用した調理機器、Siセンサーコンロの普及のため、手ごろな金額で購入できるローン制度「らくらく北ガスローン」を12月1日から開始すると発表した。
 この制度は、同社が北洋銀行(本社・札幌市)と日専連ジェミス(本社・北海道帯広市)と提携。8機種のSiセンサーコンロを年率3%の低金利で5年60回払いで購入できるもので、申し込み時20歳以上、完済時80歳以下まで対応する。
 Siセンサーコンロは、環境に優しい天然ガスを利用した安心設計のガスコンロで、平成20年に発売を開始。すべてのバーナーにセンサーを搭載し、天ぷら油の過熱防止や消し忘れ消火など、火災を根絶するための機能がついている。またボタン一つでごはんを炊くことができる自動炊飯機能や、魚の形態や焼き加減を設定すれば自動で火力をコントロールしてくれるオートグリル機能などが付いた機種もある。Siとは、安心(Safety)、便利(Support)、笑顔(Smile)を約束する賢い(intelligent)センサーを搭載していることを意味する。
 北ガスでは、これまでに約2万台のSiセンサーコンロを販売しているが、収入の少ない高齢者にもこの安心安全なコンロに切り替えてもらおうと、低価格の機種に限定して、年金生活者でも利用できるローン制度を導入。年間約1万台のうち2000台での利用を目指している。
 同社の杉岡正三営業副本部長は「機能を考えると、以前のガスコンロと比べてどうしても高額にならざるをえない。高齢者の方にも気軽に使っていただくために、できるだけお求めになりやすいものにすることを検討した」と説明する。
 今後、経過を見ながら徐々に対応機種を増やしていくとともに、ローン制度を給湯や暖房機器にも広げていきたいとしている。

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