JR北海道とJR東日本が、来年3月26日に開業する北海道新幹線の東京―新函館北斗間の所要時間について、「最速4時間」を断念したことが3日、複数の関係者への取材でわかった。
北海道新幹線は青函トンネル内を貨物列車と共用走行するなど、これまでの新幹線にはない環境での運行となることを踏まえ、安全性に万全を期す必要があると判断したとみられる。
北海道新幹線の所要時間を巡っては、道や地元経済関係者から開業効果を高めるため、「東京―新函館北斗間最速4時間以内」を求める声が根強い。こうした 事情も考慮し、両社は最速4時間10分前後に設定する方向で最終調整している。また、最速列車は1日全13往復のうち数本程度になる見通しだ。JR北と JR東は、北海道新幹線の停車駅を含めたダイヤを今月中旬にも発表する。