2016年3月の北海道新幹線開業を道南と青森県、さらに東北全域の観光振興につなげようと「津軽海峡圏広域観光シンポジウムin仙台」が4日、仙台市内のホテルで開かれた。
基調講演で、青森大の櫛引素夫准教授は、縄文から続く仙台以北の文化的関係と、新幹線が及ぼした影響を紹介。青森中央学院大の高山貢教授は、開業によって青森と道南が仙台-札幌間で第3の都市圏に発展する可能性に言及した。
パネル討論では、東北と道南が広域観光圏を形成するため、100万都市仙台が果たすべき役割に発言が相次いだ。「仙台に来れば北海道も分かるというスケール感は大きな財産になる」(櫛引氏)「観光客を広域で掘り起こすためには仙台の立ち位置が重要だ」(東北地域環境研究室の志賀秀一代表)などの提言があった。
このほか、青森県今別町と函館商工会議所が、それぞれの新駅開業に向けてPRをした。
東北活性化研究センターの主催で、青森地域社会研究所、北海道東北地域経済総合研究所が共催。観光関係者ら約80人が出席した。