鈴木直道・北海道知事は12日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として道民に対し、週末の14、15両日に外出を自粛するよう要請した。知事による週末の要請は3週連続となった。道によると、治療中の感染者は12日現在で71人。
内容は前回とほぼ同じだが、鈴木知事は2月28日に発表した「緊急事態宣言」以来、1日で確認された感染者が12日に初めて2桁(10人)になったことなどに触れ、「より警戒感を持って対応しなければならない」と話した。
鈴木知事は外出の際、①体調は大丈夫か、風邪の症状はないか②人が大勢集まったり、風通しが悪い場所だったりしないか③感染リスクを下げる方法を知っているか――を確認するなど、経済活動にも配慮した上で不要不急の外出を控えるよう要請。特に政府の専門家会議で感染を広げている可能性が指摘されている10代後半から30代の若者を中心に、外出自粛を求めた。
鈴木知事は2月28日の会見で、3月19日までの「緊急事態宣言」を発表。「あくまでもお願い」としながら道民の外出自粛に踏み込んだ。【真貝恒平】