北米航路 来年1月再開へ 週1便体制維持 仙台港

東日本大震災の影響で休止されていた仙台港の北米向け国際コンテナ定期航路が来年1月に再開されることが21日、分かった。北米に直行する東北唯一の航路が、約10カ月ぶりに復活することになる。被災地経済の復興をはじめ、輸出産業の競争力アップを強力に後押ししそうだ。
 海運大手の日本郵船など3社が共同運航する国際コンテナ船が来年1月22日から毎週日曜、コンテナ専用の高砂埠頭(ふとう)の2号岸壁に入る予定。震災前と同じ週1便体制が維持された。
 再開第1船は、コンテナ運搬船「エヌワイケー アーガス」(約7万5500トン)となる見通し。北米向け大型船の入港は震災前の3月6日以来となる。
 同埠頭で自動車用タイヤのコンテナなどを積み込み、米国ロサンゼルスに向かう予定だ。
 同埠頭では、津波で約2000個のコンテナが流されたほか、岸壁やガントリークレーン全4機が被災した。
 2号岸壁は特に被害が大きかったが、復旧工事が進み、今月中の暫定再開にめどが立ったことから入港が可能になった。
 仙台港の国際コンテナ定期航路は、同埠頭1号岸壁の復旧に伴い、9月30日に韓国、中国向け航路が再開している。

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