第58回日本伝統工芸展の仙台展(日本工芸会、宮城県教委、河北新報社など主催)が9日、仙台市青葉区の仙台三越で始まった。初日から多くの工芸ファンが訪れ、匠(たくみ)の技が生み出した珠玉の作品を鑑賞した。14日まで。
陶芸、染織、漆芸、金工など7部門の中から、入賞作16点や重要無形文化財保持者(人間国宝)の最新作を含めた307点を展示。東北からは、日本工芸会新人賞を受賞した新田源太郎さん(米沢市)の染織「米沢平袴『千尋草』」、橋本昌彦さん(岩沼市)の陶芸「塩釉長方皿」など12点が出品された。
開場式で、神谷紀雄仙台展実行委員長は「今、日本人の心は東北の方々のために何かやりたいと一つになっている。作家たちも、感動を与え、癒やしになることを願って作ったと思う。一人でも多くの人に見てほしい」とあいさつ。関係者6人がテープカットした。
入場無料。会期中は毎日午後0時30分から作家による作品解説がある。