千葉県人口、初の減少…液状化などで転出増?

 千葉県は30日、今年1月1日現在の県内推計人口を発表した。
 昨年同時点より1万693人少ない620万6334人となり、統計資料で比較できる1961年以降で初めて人口が前年を下回った。
 死亡数が出生数を上回る自然減に加え、東日本大震災により液状化被害が出たり高い放射線量が測定されたりして、県外に転出した人が多かったためとみられる。
 昨年1年間の千葉県内の出生数は5万1294人で、死亡数を523人下回り、初めて自然減となった。転出入者は、転出者が17万8424人で、転入者を1万1418人上回る転出超過となった。
 東京圏では2008年以降は圏外からの転入者が前年を下回っているが、1月現在の推計人口は東京都が前年比2万3192人増。未発表の神奈川、埼玉両県も、昨年12月1日の時点で同1月1日時点を1万人前後上回っている。
 千葉県内で流出による人口減が激しかった地域は、液状化被害や高放射線量の観測が目立つ浦安市や松戸市などの県北西部。浦安市の人口は前年比1423人減、松戸市は1916人減だった。

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