イオン銀行(東京)は15日、宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋に現金自動預払機(ATM)を設置した。イオングループのショッピングセンターや公共施設を中心に展開する同行のATMが、民間施設に置かれたのは東北で初めて。
セレモニーでイオン銀行の片岡正二取締役副会長は「ホテルは復興の拠点でもあり、多くの人に利用してもらいたい」と述べ、関係者がテープカットをして祝った。
東日本大震災で町内の金融機関の店舗やATMは流失し、復旧まで時間を要した。ホテル観洋がATM設置をイオングループに働き掛けた。24時間使うことができ、同行と提携する金融機関のカードも使用できる。
ホテル観洋のおかみ阿部憲子さん(50)は「ATMは町の人が生活するために必要。本当にありがたい」と話した。