宮城県南三陸町は、東日本大震災で被災した町民約2500人が身を寄せる避難所59カ所について、8月末をもって全て閉鎖する方針を固めた。
現在建設が進められている仮設住宅が8月中旬ごろまでに完成し、避難住民が入居できる見通しが立ったため。来週にも各避難所の代表者に閉鎖の日程を伝える。
町によると、2日現在、集団2次避難先を含めて町内16カ所に1834人、大崎市など町外43カ所に656人の計2490人が避難生活を送っている。震災直後は町内と登米市の計44カ所に約9700人が避難した。
佐藤仁町長は「長期の避難所生活を送った皆さんにお疲れさまと言いたい。仮設住宅で生活を落ち着けて、町の復興に力を貸してほしい。避難者を受け入れていただいた自治体には深く感謝したい」と話した。