博士課程大学院生の経済支援「継続を」 学生ユニオン、卓越大認定の東北大に公開質問状

東北大が世界最高レベルの研究力を目指す「国際卓越研究大学」に認定されたことを受け、東北大学生ユニオンは、研究や生活面で助成を受けてきた大学院博士課程の学生が今後も同規模の支援を得られるのかなどを問う公開質問状を大学に提出した。

 ユニオンは同大の学生有志で構成。16日付の質問状では、認定に伴い科学技術振興機構を通じた博士課程の学生への支援が打ち切られるとの一部報道を受け、「不安に感じている学生が多くいる」との懸念を示した。

 文部科学省にも同日付で質問状を提出した。「卓越大」制度で学生が経済的な心配なく後期博士課程に進めるようになる将来像と、支援の実態が矛盾すると疑問を呈した。それぞれ来年1月15日までの回答を求めた。

 認定校は国が設けた10兆円規模の大学ファンドから最長25年間支援を受ける。東北大は体制強化計画案で、博士課程の学生への平均経済支援額を現状の180万円から25年目に300万円まで引き上げる目標を掲げている。

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